母とビートルズ

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子供のころ、母と交わした数少ない「音楽のはなし」の中に、「ビートルズ」がいます。

 

寒さの厳しい冬の群馬の我が家では、石油ストーブの前に自然と人が集まるようになっていて、その話も石油ストーブの最前列を、母と二人で分け合うようにしながらの小さな語らいでした。

 

母が18歳から23歳くらいのあいだに、東京で暮らしていたちょうどその頃、まさにビートルズが世界旋風を巻き起こしていたとのこと。

 

当時の「若者」であった母も、もれなくビートルズに心奪われたといいます。

 

「一曲、一曲が、全部まったく違う感じで、しかもどれも本当にいい曲なの」

 

父と出会った日の話をするときくらいうっとりした声と遠い目で、あの頃を振り返った母。

 

さらにビートルズが来日した際には、友達と見に行き

 

「大勢の女の人が『きゃー』って、信じられない音量で叫んでたのよ」

 

と、当時の熱狂っぷりを語ってくれました。

 

私が産まれたときには、もうビートルズの曲はすべて世界に産み出されていて、それがビートルズだと認識する前からたくさん耳にしていたし、きっとビートルズに影響を受けたであろうミュージシャンたちに青春を捧げてきた。

 

ビートルズ前に青春だったひと

ビートルズ中に青春だったひと

ビートルズ後に青春だったひと

 

真ん中のひと、なんかすごい楽しそうだな〜!って、石油ストーブが恋しくなる冬にきまって想いだすのです。