おいしくたのしい音たてて

何気ない日常の一コマと、ときどき器。 

くったくたにしたい

子供の頃、母がよく使っていた大きな圧力鍋は、ものすごい音を立ていました。
「シュー」とか「ピー」とか「ヒャー」とか、悲鳴のような音。
おまけに、「爆発するかもしれないから、勝手に蓋を開けちゃだめよ」と教えられたので、とても恐ろしい生き物のように見ていたのを覚えています。

爆発するシーンが何度も何度も思い浮かび、
「もうお母さん、そんなん使わないで・・・」
と子供心にヒヤヒヤしていたのでした。

大人になってから、その大きな圧力鍋は姉に引き継がれました。
姉は「すごい早くできてラクよ」と、実家のキッチンで、こともなげに煮物やシチューをえらく短時間で作り上げるのです。
やはり、あの悲鳴のような音を立てながら。

便利そうだけど、あの悲鳴といい、キッチンでの幅の取り方といい、なんだかやっぱり勇気がでない。
私は、どんなに時間がかかっても、大根が芯まで柔らかくならなくても、一生、煮込み料理は普通の鍋で作るんだと決心しました。

しかし、あれから数年、わたしの決心を揺るがす出来事がありました。
それは、いただいたカタログギフト。
ワクワクページをめくっていくと、キッチンツールのページにそれはそれは美しい圧力鍋があったんです。

銀色の上品な輝きに、一瞬で心奪われました。


ついに、デビューしちゃう?
あっという間に煮込めるという噂の、あのモンスター。
どんなにキッチンで場所をとっても、どんな悲鳴が聞こえても、私もモンスターの力を借りたいような気持ちに駆られてきました。

先日作った煮物が固かったことや、クックパッドの上位にたびたび「圧力鍋で時短♡」というレシピが登場してくることへの苛立ちにも背中を押され、ついに、オーダーしたのです。

そうして数日後、我が家に届いたのがコレ♪

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思ったよりも小ぶりで、場所も取らない。

説明書を熟読し、まずは圧力鍋料理の王道「牛すじと大根の煮込み」にトライしてみました。

加熱して、赤いボールが上がってきたのを合図に、火を弱める。そして、まさに圧力がかかっているはずのその時…あの恐ろしい悲鳴が、ちっとも聞こえないのです。


それどころか、「しゅー」と上品に蒸気を放っていたかと思うと、あっという間に13分間の煮込み時間を軽快に終えていったのです。

これで完成?

どうやら、30年の時を経て、圧力鍋は確実に進化しているようでした。

 

しかし、ここからが正念場。
「圧力が完全に下がるまでは絶対に蓋を開けちゃだめだよ」と、料理上手の友人あかねちゃんも言っていたっけ。
「開けるとどうなるの?」と尋ねると、
「もうすごいことになるよ!大爆発!」

 やはりあの噂は真実らしい。

 

圧力が充分に下がっているのを確認し、そーっと、そーーっと開けました。

パカッ。

 

ものすごくあっさりと開いた蓋に拍子抜けしながら、中を覗き込んでみると、芯まで透明になった大根とくたっとした牛すじが!

味見してみると、大根はじゅわ〜と中まで染み込んでるし、肉はホロッホロ!
たった13分でこのクォリティ!
煮込んでいる間に2品目を作る予定だったのに、ぜんぜんできてない。
それくらいの速さ。ステキ!!

 

あれから、3週間、爆発への恐怖を乗り越えた私は、すっかり圧力鍋に夢中です。

いろんなものを、くったくたにしたい。
根菜も肉も、魚の骨さえも。

今日は、ボルシチを作りました♪
牛すじもジャガイモも、ニンジンも、ちゃんと柔らかい。

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いろんなものをくったくたにする、楽しい冬のはじまりです。

 

本日使用した器はこちら。

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 有田焼 青花 丸耳付グラタン腕皿 価格5,000円 (税抜)

陶磁器サロン彩店頭にてお取扱い中です。

 

 

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【有田焼】赤濃金彩唐草  3,600円(税抜)

 

陶磁器サロン彩、WEBショップ及び店頭にてお取扱い中です。

 

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