自由に超えていく

朝、ぼんやりとつけたテレビの向こうで、金髪のおじさまがケラっと笑っていました。ちょうどアインシュタインのあの写真みたいに、チャーミングに。

 
その方、浜崎あゆみGLAYなど35年間数多くのCDジャケットやロゴデザインを手掛けてきた巨匠、ミュージックグラフィックデザイナーの原神一氏。
白あゆ、黒あゆのあの有名ジャケットを始め、見たことのある作品が多数紹介されていました。
 
長年携わったCDジャケットから離れ、大きなキャンバスに、『気』をテーマに描いた作品の展示会がちょうど今、新宿の高島屋で個展が開かれているとのこと。
 
そのテレビ番組では、使用している手作りの大きな筆や技法を本人が楽しそうに紹介し、実際描いて見せていたのですが、その様子がなんとも不思議。
芸術家に潜む、陰や少しの毒みたいなものがまったく見受けられないのです。
 
『あと30年は、こういった芸術に向き合っていこうと思ってます。』
深く孤独な作業を思わせる言葉の響きとは裏腹に、その声は、妙に弾んでいて。
 
なんて楽しそうなオトナ!
自分も未来もを信じて疑わない、あまりの濁りのなさにすっかり眠気が覚めて、次の休みに展示会に行ってみようかな♪  今度は私の胸が弾んだのでした。
 
 
 
そして、涼しい館内にて。 
 
『写真撮ってもいいですか?』
展示場で二人連れの女性客がスタッフに尋ねていました。
するとスタッフ、
『どうぞどうぞ、作家本人がどんどん撮っていいといっておりますので』
 
こういうシーンでのユルさは、作家の人間的魅力を勝手に増量させる。
 
剥き出しの大作を前に、静かに緊張していた私も、紛れてシャッターを押してまいりました。

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具材として使用されたスワロフスキーがあちこちできらめく中、絵画に明るくない私は、壁一面から放たれる何かにただただ圧倒されるばかりで、これを伝えるには私の語彙もスマホカメラの視界も狭すぎて。
 
『…私は壁とか国境とかを自由に超えていくもの、海、風、インターネット、アイコン、電波、想い、などのエネルギーに大変興味を抱いています。』
パネルに書かれた一節にまで、ちょっぴり打たれる特別な一日でした。
 
 
本日は、作家の魂がぎゅぎゅっと詰まった、土のエネルギーと個性が溢れ出す、一点ものの作品、唐津焼のコーヒー碗皿をご紹介します。
 

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【唐津焼】菅ノ谷窯コーヒー碗皿 スクエア柄  価格 7,560円 (税込) 

 

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【唐津焼】菅ノ谷窯コーヒー碗皿 グレー  価格 7,560円 (税込) 

 

華やかで美しい有田焼とはまた違う、渋い色合いと強烈な存在感。

 

佐賀県唐津の山あいに佇む、菅ノ谷窯からうまれた作品です。

この作家さんの想いもまた、壁とか国境とか、あっさり超えていけちゃいそうだ。

菅ノ谷窯の話はまたこんど。

 

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