おいしくたのしい音たてて うつわの彩‐SAI‐

群馬県桐生市「陶磁器サロン彩」の娘が書く、勝手に器の紹介をするブログ。とはいえ9割がただのおしゃべりです。

いつの日も教室の隅は透き通る

『暑いね、今夜ビールでも飲もっか』
『ダイジョブダイジョブ、全部汗で出ちゃうから〜♪』
『あれ?まだ暑いね、二軒目、冷酒行っちゃう?♥』
 
すべて夏のせいにして、私達は駅前の路地を入ってすぐのところにある近ごろ流行りの立ち飲み日本酒専門居酒屋に入店しました。
 
まだ火曜日だというのにサラリーマンらしき人達でごった返す店内。
止まらない愉快なお喋りと低めだったヒールのおかげで立っていることなどすっかり忘れ、キリッと冷やされたお酒をチビチビやりながら、女二人、いよいよ酔いが深まってきた頃、彼女は言い出しました。
 
『わたしさぁ、高校生のとき集団行動苦手で、教室で村上春樹読んでたんだよね〜、尾崎豊も大好きだったな。体育の時間はほぼサボってたし〜』
 
!!!!!
 
とても驚きました。
 
 
何故って
半年ほど前、別の男性から
『オレさぁ、高校生のとき集団行動苦手で、一人で村上春樹読んでたんだよね〜、尾崎豊に出会ったのもその頃で』
と全く同じ話を聞いたところだったので。
 
なんだ、このシンクロ!?不思議!などと数分間一通り驚いてみたものの…
 
いや、私がそういう人物が単に好きなんだろうな、ってことで腑に落ちました。
 
ミーハーで集団の中でワイワイやって、体育の時間が唯一の楽しみだったような私からすると
『ムダに群れずに孤高な生き様を高校生ながらにサラっとやってのけちゃうようなブレない文系の人間』が放つ独特の空気感に憧れと興味を抱いたのでしょう。
 
もーバカにしてぇと彼女らは苦笑するけれど、むしろその逆。
なんかあの人、気になる!という無意識のシンパシーなのです。 
(ちなみにこの二人には10年ほどの年齢差があり、教室の隅からの村上春樹尾崎豊の圧倒的な支持率の高さと息の長さがうかがえる☆)
 
  
そのほかにも、Facebookという、いろんな時代の友人が混ざり合うカオスなフィードでも。
何故か、全く接点のない私の友人二人が、同じどこかから拡散された記事(政治や音楽など内容は様々)にいいね!を押してたりすることが。それはもう幾度となく。
 
私が彼らを大好きだということ以外、年も性別も職業も異なる赤の他人である二人が、似たような感性なのかと発見すると、ほほぅとなんだか小さくうれしい。
 
何億人がいるなかで、縁あって同じ時を過ごした人々。
 
知り合った偶然と、自分にないものを持っている真逆の部分が絶妙に化学反応起こしてできた人間関係。
あの子もあの人もすべて自分が持ってない何かで光っていて私はそこにいつだって魅了されている。
 
 
今日は孤高に煌めく一輪挿しをご紹介させていただきます。
 

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 【津軽びいどろ 一輪挿し】

写真左) 黄 3000円
写真中央)緑 2500円
写真右) 白 2500円
 
※陶磁器サロン彩、店頭にて販売中です。
 
花を差さなくても、それだけで夏祭りのヨーヨーのように涼しげで夏をもたらしてくれる美しさ。もちろん一つ一つ手造りです。
 
 
 
当時、村上春樹を読みながら、尾崎豊を胸の真ん中で再生し続けた不機嫌な彼女らは、こんな風に教室の隅をキラッと透き通らせていたのだろうか
 
ワープして会いにいきたいなんて想う、誰にも縛られることもない、すっかり自由なれた大人の夜。
 

陶磁器サロン 彩|有田焼など焼き物なら群馬県桐生市にある当店へ

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