草に寝転んだのはいつだったか

 『 智(ち)に働けばかどが立つ。じょうさおさせば流される。意地をとおせば窮屈きゅうくつだ。とかくに人の世は住みにくい。』

 

言い得て妙なこの冒頭で名高い夏目漱石の名作を題材にしたオリジナル戯曲、舞台『草枕』を鑑賞してまいりました☆

夏目漱石だからなのか、平日の昼だからなのか、客層が想像以上に高く、わたしの隣の席は、白髪の老女のお方。

劇中出てくる漱石の小説の文章に、そう、それねと大きく頷いたり、イギリス作家の一節を聞いてクスッと笑ったりする文学に精通してそうな粋なおばあさまで、舞台上の俳優さんはもちろん、お客様までもステキな大人が溢れる空間

 美しさの前には強さがあり、

  強さの前には人を憐れむ想いがある

そんな風に劇中で、「美」についてたくさん語られますが、小泉今日子さんの達観し、肝の据わった優しい佇まい、高齢で品のあるお客様たちまでが美とはこういうことよ、と教えてくれるような楽しい授業みたいな時間でした。

 

太宰治ヴィヨンの妻しかり、この時代に描かれるなんとも明朗快活で物怖じしない生き様が光る女性像、なんとも小気味よくて!

 

小泉センパイはこんな青に赤のラインがスーッと入った色の着物をお召しになっておりました↓

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とはいえお恥ずかしながらちゃんと読んだことないので、純文学に触れる中学生みたいな夏を始める夕暮れであります。

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