おいしくたのしい音たてて

何気ない日常の一コマと、ときどき器。 

中央線を歩く

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大正末期から昭和初期にかけて、たくさんの文豪たちが暮らしていたという中央線を、たっぷり散歩してきました。

 

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吉祥寺や荻窪、高円寺、阿佐ヶ谷……etc.
20代にバンドをやっていたころ、10歳くらい年上の先輩達にくっついて渋い飲み屋をはしごした記憶がよみがえります。

汚くて安くてとびきいり美味しい焼き鳥屋さん、無口な鬚のマスターがレコードをかけてくれるバー、出会って5分でまるで昔からの知り合いのように接してくれるママがいるお店。

ホッピーやホルモン、厚揚げの焼いたの……etc.

先輩方が見せてくれる東京は、私が18歳で上京してから見てきた東京とまた違っていて、なんだかとても新鮮でキラキラ。中央線はワンダーランドだったな。

かつての文豪たちは、ここで何を飲んで何を食べて何を語らっていたのだろ。

 

いまでもミュージシャンや役者さん、文筆業の方々がたくさん暮らしている中央線界隈。独特な熱気が街の至るところに沸いていましたよ。

 

沼のほとりに立っている

あれはたぶん10年前くらい。
クリニックに併設されていたカフェでバイトしていたころのこと。

「嵐の二宮くん、いいっすよね〜」
と気軽に口にしたら、いつもクールでバリバリ仕事をこなす看護士の山ねーさんが
「ほんと!?ほんとうにそう思う!?」
ときらきらした目で迫ってきたのです。

「は、はぁ、最近映画観て、いいなーって思いまして……」
とごもごも答えたら
「ぜひコンサートに行って、嵐の素晴らしさをもっと知ってほしい!!一緒にいこう!!」
と山ねーさん。

そのときまで全く知らなかったけど、山ねーさんは生粋の嵐ファン。
リーダーの大野くんの担当(担当って!)だという。

ねーさんの熱意にほだされて、来月行われるという嵐のコンサートに行くことになりました。

当時、すでに人気アイドルグループになっていた嵐のコンサートチケットをとるのは至難の業。ファンクラブに入っているねーさんが、なんとかゲットした2枚のうち1枚を私に譲ってくれたのです。

そんな貴重な一枚を私が使っていいのかと尋ねたところ、
「ひとりでも多くの人に嵐の素晴らしさを知ってほしいからいいのよ♡」
とマリアの微笑み。

しかも、シングルのしかもサビの部分しか知らない初心者のわたしのために、コンサートでやるだろうと思われる曲をCD-R2枚に焼いて持ってきてくれるという初回サービスつき。
あれは完全なる布教活動だったと思う。


これはもう楽しむしかないと思い、そのCD2枚を聞きこんでコンサートへ参戦しました。

全部の曲を覚えきれたわけじゃなかったので、みんなと違うところでジャンプしちゃったり、まさかの転調にたじろいだりしたけど、とっても楽しかったな!

会場を埋め尽くす女の子たちは、みんな可愛くしてきていて、割れんばかりの歓声をあげながら、踊ったり歌ったりして幸せホルモン大放出☆
好きな対象がいるって、なんて素敵なんだと感じました。

しかし問題がひとつ。
私は二宮くんがいいと言って連れてってもらったくせに、感極まって泣いてしまった相葉くんに胸キュンし、コンサートが終わるまでにはすっかり心変わりをしてしまったのです。

こんな薄っぺらい気持ちで申し訳ないと思いつつ、帰り道、勇気を出してねーさんにカミングアウトしました。

「ねーさん、わたし、相葉くんがいいなと思っちゃいました。」

すると
「うんうん、そういうこともあるよね♡」

と、再びマリアの微笑み。
本気の愛が満ち溢れている!!!

その後バイトを辞めて以来、なんとなく疎遠になってしまったけど、ねーさんは元気だろうか。
近ごろ無償に会いたくなっています。

それはきっとこの本を読んだから。

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『浪費図鑑』 著:劇団雌猫

宝塚や舞台俳優やアイドルやディズニーランドや、いろんなものにドはまりして散在しているアラサー女子たちの告白集。
コンサートグッツやチケットや遠征費でお金がかかるのだとか。

中には30万とかすごい人は200万とか身銭を切っているひともいて、とてもスリリングで面白いかったー!!
しかもいくら散在しても誰も後悔していないのがかっこいい。
日本経済が美しく回っている姿を垣間見たような気がしました。

とはいえ……明日は我が身って感じ。

なぜって、わたしはいま、今更、ほんとうに今更、「週末ヒロイン・ももいろクローバーZ」にはまりそうなんですもの。

正直、ナゼアンナニ人気ガ??と思っていたけれど、先週アルバムを聴く機会がありまして……すっかり胸、いや魂を掴まれしまったのです。

あぁ、あの日の山ねーさんのように、私にももクロを布教してくれる方とお知り合いになりたい。
そして今は緑のあの子が好きだけれど、黄色のあの子に心変わりしてもやさしく受け止めてほしい。

とりあえず独学しようと、ももクロのPVやコンサート映像をYouTubeで観まくっていたら、スマホの速度制限かかっちゃった!
しかも、550円課金しないと10日間、制限かかったままだと脅迫されている。

もしこの550円を払ったら、あの本の女子たちのように、散財の沼に入ってしまうでしょうか。

たった550円だけれど、ここは払ってはいけないような気がして、何を閲覧するにもおっそいスマホを握りしめ、わたしはいま5色の沼のほとりに立ちすくんでいます。





 

 

運命の人、運命の土地

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運命の人と出会ってあっという間に結婚した、親友ヒロコ。
結婚後、彼の実家がある三鷹に移り住んで、もうすぐ1年が経ちます。

三鷹の豊富な緑やゆるい空気は山梨出身の彼女にぴたりと合っていたようで、本来の”自分らしさ”を取り戻したようです。

「無理しなくていいと思えるようになった」

そんな風に思わせてくれる土地との出会い。
運命って「人」だけじゃなく、「土地」にもあるなと思いました。

そんなお話を聞かせてもらいました。よかったら読んでね♪前編と後編、2部作です。

 

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あなたの運命の土地はどこですか?

 

声で伝えられる幸せ

12年くらい前に、痙攣性発声障害という謎の声が出しずらくなる病気になりました。
当時は発症例が少なく、大学病院でも根治の治療法がない病。

「精神的なものではなく、脳からの指令がうまくいってないのかもしれないけれど、今は研究段階でハッキリしたことはいえません」
とハッキリ大学病院の先生が言われて困った困った。


「一生治らないので、付き合って行ってください」
と聞いて途方に暮れる日々。

だけど!
その後、「ホメオパシー」と「漢方」という西洋医学とは違う2つの療法に奇跡的に出会い、藁をもすがる思いで治療をはじめて気がつけば10年。
今では、ほとんどわからないくらい声が出るようになり、普通にお喋りしています♪

そんな10年の闘病記をこちらの電子書籍に記しています。

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漢方とホメオパシーでチャレンジ!「痙攣性発声障害」闘病記

いま、痙攣性発声障害でいま途方にいる方がいらっしゃったら、何かの小さなヒントになるかも?
ご家族でこの病気にかかられている方がいたら、病状に対する理解のしるべなるかも!
そんな気持ちで書きました。

この書籍、校閲なしで数字が縦になっちゃったり、横に寝ちゃったりと、まあめちゃくちゃで、この先も多分修正されないとは思うけど、どうか99円なんでゆるしてね。

医学的な見解から書いたものではなく、ただの体験記なので、「私の場合」としかいえないけれど。

「ありがとう」も「ごめんなさい」も、「それとってー」も「美味しい!!」も、気持ちを声に出せるということは、本当に幸せだっ!

 

 

 

ときに大人も秘密基地

子どもの頃、机の下とか押し入れの中、庭の石の後ろとか、大人にとってはなんでもないところが、自分の秘密基地でした。
きれいな色のビー玉や、毛糸、スーパーボールや、スケバン刑事のヨーヨーなどを、誰に取られるわけでもないのにコッソリ隠す秘密の場所。

暗いベッドの下は、お化けの世界に繋がっているブラックホールだったし、とにかく見える世界のすべてがワンダーランドだったような気がします。

 

先日、そんな子どもの頃のドキドキわくわくする世界を思い出させてくれるような、すてきな絵本の古本屋さんを取材させていただきました。
吉祥寺にある「MainTent」。

 

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 店長のフランソワ・バチスト氏は、みんなが大人になるにつれて手放してきた感覚を、奇跡的に今でもきれいな状態で持っているような、すてきでユニークなひとでした。

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「ここには『猫ちゃん』はいないけど、『猫』はいますよ」
フランソワ・バチスト氏がそんな風に紹介してくれたのは、カウンターの番人をしている猫のヨジゲン。

そうそう、子どものころ「かわいい猫ちゃん」なんていなかった。
ちょっと怖いけど、ユニークな言葉を喋るいきもの。

この何気ない紹介が、MainTentの全てを物語っているような気がしました。

掲載記事はこちら↓

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吉祥寺にいったら、ぜひ立ち寄ってみてほしいのです。
子どもの頃には見えたドキドキワクワクした扉が、そこにありますよ。

 

コンビニエンスハート

雨に好かれたお盆が明けて、いつもの平日に戻りはじめた昨日。
蒸し風呂のようにムワッとした空気から逃げこむように駆け込んだ駅前のコンビニエンスストアは、いつにも増して混んでいました。

レジにもたくさんの人の列。


5分後の電車に乗りたかった私は、お目当てのお茶を手に「あ〜もう早くしてぇ」と焦りながら、せかせか長蛇の列の最後尾に並びました。

すると、私の後ろに並んだお婆さんが、こんな風に話しかけてきたんです。

「あら〜今日はレジ4台も全部使ってすごいわねぇ。お会計を早く済ませようとしてくれているのねぇ。うれしいわ〜!ねぇ?」

 

……ハッ。

 

レジ4台フル稼働していることも気が付かなかったし、むしろ混んでいるから当たり前だと思っていたし、それを「うれしい」「ありがたい」と感じられるとは。
なんてみずみずしい感性をお持ちなんだろう。

 

よく考えてみたら、私もたいして急ぐ理由もなかったし、お婆さんの一声で「あれ、なんでイライラしてたんだろ」ってなりました。

 

「ほんとそうですねぇ!」

 

思いついたように返答しているうちに、あっという間にレジの順番が回ってきて無事お会計を済ませることができました。

ちょうど先月、遅ればせながら村田沙耶香さんの『コンビニ人間』を読み終えたばかりだったので、コンビニエンスストアというものが妙にキラキラした美しい箱に感じた、夏の昼下がりの一コマです。

 

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あのときの海辺

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映画『海辺の生と死』を観てきました。

満島ひかりさんは、この映画のために産まれてきたんじゃないかと思うほどのハマりっぷりで、とてもかっこよかったです。

やはり夏は戦争にまつわる映画をいっこくらいみたいものです。

 

舞台は奄美大島
わたしも2年前の秋に、始めて行ってきました。

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空が広くて
海は美しく、激しく
上にも横にも容赦なく枝を伸ばす木々は、神々しくて
会った人はみんな、中身がどしっとしているようでした。

また行きたくなっちゃったな〜。


さて、かねてよりこのブログでたびたび紹介しておりました、
わたしの実家、「陶磁器サロン彩」のオンラインショップは、先月をもって終了いたしました。ご利用いただきました皆様、ありがとうございました。

群馬県桐生市にある実店舗は変わらず、営業しておりますので、
「あ〜あれ気になっていたのに!」
などございましたら、どうぞお問い合わせくださいませ。そして桐生にお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいね。(水曜定休)


こちらのブログも、ゆるゆると続けていきますので、ネットサーフィン中に、寄り道していただけたらうれしいです。

 

 

戦国時代の男と女

いざ梅雨明け!
真夏の太陽がアスファルトを照りつけるPM2:00。
霞が関文化サロンにて、作家・歴史研究家の井沢元彦先生の「戦国時代の男と女」という講和を聞いてまいりました。

ド平日の日中ということで、大きな会場はサロンは、多くのシニア世代で埋め尽くされており和やかムード。
先生の軽快なトークで、たびたび笑いが起きるような楽しい90分でした。

講和の序盤、行かず後家(適齢期を過ぎても嫁に行かない女性)というワードがでてきて、
「あ、行かず後家なんていったら、この中に傷つく方がいらっしゃるかもしれませんね〜!」
なんて先生が悪い冗談をいうものだから、右の老紳士と左の貴婦人が、チラッとこちらを失笑しながら見てきたよっ。

「あ、あたし、行けましたって!」と心の反論し、左手の指輪をわざとらしくキラリと光らせてやりましたが、気付いてくれたかしら。


さて、気になる本日のお題「戦国時代の男と女」ですが、当時の女性って、めちゃめちゃフリーダムだったようですね!

今でいう男尊女卑とか、女は3歩下がって男を立てるとかって、江戸時代に中国の儒教が広まってから普及してきただけで、それまではぜんぜん違ったみたい。

 

戦国時代の女は、夫の前方を歩く。
戦国時代の女は、夫に知らさず好きなところへいく。
戦国時代の女はよく飲酒をし、祭礼においてはたびたび酩酊する。

ヨーロッパの方の目には、こんな風に映っていたんだとか。

なんだかこれ、現代っぽくないですか?
小池百合子さんしかり、女性がイキイキしてこそ日本本来の姿なのかもしれませんね♪


帰宅後、「明日は絶対に休肝日にする」と高らかに宣言していた夫が、やっぱり熱いからビールを飲もうと誘ってきたので、女性のわたしも付き合ってあげることにしました。
我が家のルールは酩酊するまで飲んでよい。戦国的。

 

本日は、夏にぴったりの涼しそうなビアグラスをご紹介させていただきます。

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泡づくりプレミアム桜グラスM 1,500円(税抜)

陶磁器サロン彩、店頭にて販売しております。

日本古来の文化や意匠を現代の技術・手法でグラスウェアに写しました。
まるで氷晶の如くキラキラと光るグラス表面に、金彩文様が踊る涼しげな風合い。

グラス内のサンドブラスト加工がクリーミーな泡を作りだす秘訣です。
ぜひいつものビールでお試しください!

 

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39年のA型ライフ卒業しました

「O型で間違いないですね。昔はけっこう簡易的な検査だったから、こういう間違いけっこうあるんですよ」
医師は眼鏡の縁を光らせて、驚きを隠せない私に苦笑しながら言いました。

 

そう、わたくし39年間A型として真面目に生きてきたのですが、つい先日の血液検査でO型であることが判明したのです!

O型って、あの大ざっぱで大胆なことで名高いなO型ですよ!?
なんだか大きな何かに解き放たれた気分ですよ〜☆ケセラセラ
そして今となっては、A型の方々がなぜかとてつもなく「偉い人」に感じるふしぎ。

ちなみに私の中で、B型は「実は優しい人」、AB型は「面白くて個性的な人」という勝手なイメージです。

というわけで血液型なんて関係ないと思いつつも、なんだか生まれ変わったような気持ちでここ数日を過ごしております。

こういうことってあるんですね。
みなさんも何かの機会に調べなおしてみては?♪



本日は「О」の形をしたカップをご紹介します。

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刷毛しずく ミニカップ 各1,400円(税抜き)

個性的な色合いになんとも愛らしいフォルムが溶け合ったミニカップ。
金、銀の2色からお選びいただけます。

煎茶はもちろん、日本酒、焼酎、ワイン、の酒器として、また突き出し、一口スープなどのお料理もお洒落に演出してくれる多機能カップです。
お花を短くカットして飾るのもよさそう。 
写真のようにトレーにお茶菓子と並べて乗せると、ワンプレートで品よくおもてなしができます。

※陶磁器サロン彩、店頭にて販売中です。

 

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文化人に愛されるまち、阿佐ヶ谷へ

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雨と雨のすきま。
ちょっとだけ晴れた本日は、ミニシアター「ラピュタ阿佐谷」にて吉祥寺ズムの取材へ📷✍️
森の中に迷い込んだみたいなステキ空間でした。

 

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作品は1950-80年代のラインナップ。

ちなみに本日は
・黒木太郎の愛と冒険(1977年)
・女中ッ子(1955年)
・処女のはらわた(1986年)

このド渋い上映作品を選んでいるのはお父さん世代の館長さん、かと思いきや30代の女性支配人で、これまた情熱大陸のようでしたよ✨